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医療用照明

(株)桜井屋灯具店では、下記事業を展開しています。
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医療用照明とは?

医療用照明とは、手術室や診察室、病室などの医療現場で使用される特殊な照明のことです。一般的な家庭用やオフィス用の照明とは異なり、精密な診察や手術を行う際に最適な環境を提供するために設計されています。明るさや色温度、影の発生を最小限に抑える工夫が施されており、医療従事者が正確な診断や処置を行うために欠かせない設備です。

医療用照明の重要性

医療現場では、わずかな色の違いや微細な組織の変化を見極めることが求められます。そのため、適切な照明がなければ、診断ミスや手術時の精度低下につながる可能性があります。また、長時間の手術や診察を行う医療従事者の目の疲れを軽減し、作業効率を向上させることも重要なポイントです。

医療用照明の種類

医療用照明にはさまざまな種類があります。代表的なものとして以下が挙げられます。

手術用照明(無影灯)

手術室で使用される照明で、影を極力なくし、均一な光を提供するように設計されています。LEDを使用したものが主流であり、長時間使用しても熱を発生しにくい特性があります。

診察用照明

診察室や処置室で使用される照明で、患者の皮膚や口腔内の観察をしやすくするため、色再現性が高い光源が求められます。

病室用照明

患者が快適に過ごせるように、目に優しく落ち着いた光を提供することが重要です。調光機能があるものや、昼夜のリズムを考慮した照明が採用されることが多くなっています。

検査用照明

内視鏡検査や顕微鏡検査などの精密検査で使用される照明です。高輝度かつ色の忠実性が求められるため、LEDやハロゲンランプが用いられます。

最新の医療用照明技術

近年、医療用照明も進化を遂げています。特にLED技術の進歩により、エネルギー効率が高く、長寿命の照明が主流となっています。また、以下のような最新技術が医療現場で活用されています。

可変色温度機能

手術中や診察時に最適な色温度を調整できる機能です。たとえば、血液のコントラストを強調するために青白い光を使用したり、長時間の作業による目の疲れを軽減するために暖色系の光に切り替えることができます。

スマート照明システム

IoT技術を活用し、手術の進行状況や医師の動きに応じて自動的に照明を調整するシステムです。手術室全体の明るさを統一し、最適な作業環境を維持することが可能になります。

紫外線除菌機能付き照明

病院内の感染対策として、紫外線(UV-C)を利用した除菌機能を備えた照明が導入されつつあります。これにより、空気中の細菌やウイルスを減少させることができます。

医療用照明を選ぶ際のポイント

医療用照明を導入する際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

色温度と演色性

医療現場では、自然光に近い光が求められます。特に演色性(CRI)が高い照明を選ぶことで、血液や組織の微妙な色の違いを正確に識別できます。

影の発生抑制

手術や処置中に影が発生すると、作業の正確性が低下する可能性があります。無影灯など、影の発生を防ぐ設計の照明を選ぶことが重要です。

目の疲れを軽減する機能

長時間の使用を考慮し、ちらつきの少ない照明や、ブルーライトカット機能を備えたものを選ぶことで、医療従事者の負担を軽減できます。

メンテナンスの容易さ

医療用照明は頻繁に使用されるため、長寿命でメンテナンスが容易なものが理想的です。特にLED照明は寿命が長く、省エネ効果も期待できます。

まとめ

医療用照明は、医療現場の効率性や安全性を大きく左右する重要な設備です。手術用照明、診察用照明、病室用照明など、それぞれの用途に適した照明を選ぶことで、より快適で正確な医療環境を整えることができます。最新のLED技術やスマート照明システムを取り入れることで、医療従事者の負担軽減や感染症対策にも貢献できます。医療機関で照明の導入や改善を検討している場合は、色温度や演色性、影の抑制機能などを慎重にチェックし、最適な製品を選ぶことが重要です。適切な照明環境を整えることで、医療の質を向上させ、患者と医療従事者の両方にとってより良い環境を作り出すことができるでしょう。