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医療施設照明

(株)桜井屋灯具店では、下記事業を展開しています。
・オリジナルプロダクトの企画・設計・製作・販売
・特注照明の設計・製作
・他社既製品照明の卸販売・2次加工
・アンティーク照明の修理・復元
・輸入照明の日本仕様への組み替え及びPSE適合加工
・照明計画設計

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医療施設照明とは?

医療施設照明とは、病院やクリニック、介護施設などの医療機関における照明のことを指します。医療現場では、診察や手術、リハビリ、入院患者の快適性向上など、さまざまな目的で照明が使用されます。適切な照明は、医療スタッフの作業効率を向上させるだけでなく、患者の安心感や回復にも大きな影響を与えます。

医療施設照明の重要性

視認性の向上

医療スタッフが正確な診察や手術を行うためには、適切な照明が不可欠です。特に手術室や診察室では、高い演色性(CRI)が求められ、自然光に近い光が理想とされます。適切な照度と色温度の設定により、医療ミスの防止にもつながります。

患者の快適性と回復促進

病室や待合室では、患者のリラックスや快適性を考慮した照明が求められます。過度な明るさや青白い光は、ストレスや不安を引き起こす可能性があるため、温かみのある光を使用することが推奨されます。また、サーカディアンリズム(体内時計)に配慮した照明設計により、患者の睡眠の質を向上させることも可能です。

エネルギー効率の向上

近年、医療施設でも環境負荷を考慮した省エネ照明が導入されています。LED照明は、従来の蛍光灯や白熱灯と比べて消費電力が少なく、寿命も長いため、コスト削減に貢献します。さらに、調光機能や人感センサーを活用することで、必要なときに必要な光量を確保し、無駄な電力消費を抑えることが可能です。

医療施設照明の種類と用途

手術室照明

手術室では、正確な診断と手技が求められるため、高い演色性と無影効果を持つ照明が必要です。LED手術灯は、熱を発生しにくく、長時間の使用でも影響が少ないため、近年の主流となっています。

診察室・処置室照明

診察室では、患者の皮膚の色や患部の状態を正確に把握するため、高演色性の光源が求められます。また、患者の緊張を和らげるために、適度な暖色系の光を取り入れることも重要です。

病室照明

病室では、昼間の活動と夜間の休息に適した照明が求められます。調光機能を備えた照明や、間接照明を活用することで、患者のストレスを軽減し、快適な療養環境を提供できます。

待合室・ロビー照明

待合室では、患者や付き添いの方が落ち着いて過ごせるように、過度に明るすぎず、温かみのある光を使用することが推奨されます。自然光を取り入れたり、間接照明を組み合わせることで、リラックスできる空間を演出できます。

非常灯・避難誘導灯

災害や停電時に備えた非常灯や避難誘導灯も医療施設には不可欠です。特に高齢者や身体の不自由な方が多い施設では、視認性の高いLED誘導灯の設置が推奨されます。

最新の医療施設照明技術

スマート照明システム

IoT技術を活用したスマート照明システムは、病室や診察室の照明を自動で調整することが可能です。例えば、患者の活動状況や時間帯に応じて照明の明るさや色温度を変えることで、より快適な療養環境を実現します。

紫外線殺菌照明

病院内の感染症対策として、紫外線(UV-C)を用いた殺菌照明の導入が進んでいます。特に手術室や集中治療室(ICU)では、細菌やウイルスの繁殖を抑える目的で活用されています。

サーカディアンリズム対応照明

患者の体内時計に配慮し、朝は青白い光、夜は暖色系の光へと自動調整する照明システムが開発されています。これにより、入院患者の睡眠の質を改善し、回復を促進する効果が期待されます。

ワイヤレス制御照明

医療スタッフの負担を軽減するために、タブレットやスマートフォンを使って照明を制御できるワイヤレスシステムが普及しています。手術室やICUなど、迅速な対応が求められる場面で特に有用です。

医療施設照明の導入ポイント

照度基準を満たす

各エリアごとに適切な照度基準を満たしているか確認することが重要です。例えば、手術室では最低でも100,000ルクスの照度が推奨されます。

高演色性(CRI)の確保

CRI(演色評価指数)が90以上の光源を選ぶことで、医療スタッフが正確に色を識別しやすくなります。

省エネ設計

長時間使用する医療施設では、省エネ性能の高いLED照明を選ぶことで、コスト削減につながります。

メンテナンスのしやすさ

交換や修理が容易な照明器具を選ぶことで、長期間にわたる運用コストを抑えることができます。

まとめ

医療施設照明は、患者の快適性向上や医療スタッフの作業効率改善に大きく貢献します。適切な照明設計を行うことで、医療の質を向上させると同時に、省エネや感染症対策といった現代の課題にも対応可能です。最新のスマート照明技術を取り入れることで、より安全で快適な医療環境を実現できるでしょう。