IP69照明
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OUTLINE
IP69照明とは?
IP69照明とは、最も高いレベルの防塵・防水性能を備えた照明機器のことを指します。IP(Ingress Protection)とは、電気機器の外部からの固体や液体の侵入に対する保護等級を表す国際規格(IEC 60529)です。特に「69」という等級は、防塵性能が最高の「6」、そして防水性能が最も高い「9」に分類されることを意味します。このIP69規格の照明は、極めて過酷な環境下でも正常に動作するよう設計されており、食品加工工場や製薬工場、高圧洗浄が必要な現場、屋外環境などでの使用に適しています。
IP69照明の特徴
IP69照明が他の照明と異なる点は、その高い耐久性と耐環境性にあります。以下に、主な特徴を紹介します。
最高レベルの防塵性能(IP6X)
IP69の「6」という数字は、粉塵や微細な粒子が内部に侵入するのを完全に防ぐことを意味します。工場や屋外など、粉塵の多い環境でも長期間にわたって使用可能です。
高圧・高温洗浄対応(IPX9)
IP69の「9」という数字は、高圧・高温の水流(通常80℃、8,000〜10,000kPa)に耐えられることを示します。そのため、食品工場や医薬品工場など、衛生管理が重要な環境での使用に最適です。
耐薬品性・耐腐食性
多くのIP69照明は、ステンレススチールや特殊な樹脂で作られており、洗剤や化学薬品にも強い耐性を持っています。そのため、厳しい衛生基準をクリアする環境でも安心して使用できます。
長寿命と低消費電力
LED技術を活用したIP69照明は、従来の蛍光灯や白熱灯と比較して長寿命であり、消費電力も少なく済みます。これにより、メンテナンスコストや電気料金の削減が期待できます。
IP69照明の用途
IP69照明は、特定の業界や環境での使用に特に適しています。以下のような用途での活用が広がっています。
食品加工工場
食品工場では、HACCP(危害分析重要管理点)に基づいた衛生管理が求められます。IP69照明は、定期的な高圧洗浄や消毒が行われる環境に最適です。
医薬品工場
クリーンルームなど、無菌環境が必要な施設では、細菌やホコリの侵入を防ぐ照明が不可欠です。IP69規格の照明は、医薬品製造における厳格な基準にも適合します。
自動車・機械工場
油や粉塵が多く発生する工場環境では、高い防塵性能を持つIP69照明が有効です。また、高圧洗浄機を使って機械を清掃する場合でも、IP69照明なら安心して使用できます。
屋外設置(交通機関・建設現場)
交通機関のプラットフォームや建設現場では、風雨や粉塵にさらされるため、IP69規格の照明が適しています。特に、高温多湿な環境や降雪地域での使用に適しています。
農業・畜産業
農場や畜舎では、泥や水、高圧洗浄に耐える照明が求められます。IP69照明は、これらの厳しい条件でも安定して稼働し続けます。
IP69照明を選ぶ際のポイント
IP69照明を導入する際には、以下の点に注意することで、より適した製品を選ぶことができます。
設置環境に適した素材を選ぶ
食品加工や医薬品製造の現場では、耐薬品性の高いステンレス製の照明が適しています。一方で、屋外設置では耐候性の高い樹脂製のものが向いています。
光の種類(色温度)を確認
作業環境に応じて、適切な色温度の照明を選ぶことが重要です。例えば、食品工場では5000K前後の白色光がよく使用されます。
エネルギー効率の高いLEDタイプを選ぶ
IP69照明の多くはLEDを採用していますが、消費電力や明るさのバランスを考慮して選ぶことが大切です。
取り付けやメンテナンスの容易さ
設置場所によっては、照明の交換やメンテナンスが難しい場合があります。簡単に取り付けられるデザインの製品を選ぶと、維持管理の手間を削減できます。
まとめ
IP69照明は、最高レベルの防塵・防水性能を備え、食品工場や医薬品工場、屋外環境などの厳しい条件下でも安定した照明を提供します。耐薬品性や耐腐食性に優れ、長寿命でエネルギー効率も良いため、多くの業界で採用が進んでいます。IP69照明を選ぶ際は、設置環境や使用目的に適した素材や光の種類、エネルギー効率を考慮することで、より最適な照明環境を構築できます。これからIP69照明の導入を検討している方は、製品の特長をしっかり把握し、用途に合った最適な照明を選びましょう。