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自動車照明

(株)桜井屋灯具店では、下記事業を展開しています。
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自動車照明とは?

自動車照明とは、ヘッドライトやテールランプ、ウインカーなど、車両の内部・外部に搭載されるライト類を指します。これらの照明は、夜間や悪天候時の視界確保に欠かせないだけでなく、他車や歩行者に自車の存在を知らせる重要な役割を果たします。また、最近では照明が車のデザイン性や個性を演出する重要な要素としても注目されています。

自動車照明の種類と役割

自動車に搭載される照明にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる目的と機能を持っています。以下は主要な照明の一覧です。

ヘッドライト(前照灯)

夜間走行時の視界を確保するための照明で、もっとも重要な装備のひとつです。ロービームとハイビームの切り替えが可能で、対向車や前方車両の状況に応じて使い分けます。

デイタイムランニングライト(DRL)

昼間でも車の存在を周囲に知らせるためのライトです。ヨーロッパを中心に義務化されており、日本でも新型車を中心に装備が進んでいます。

フォグランプ

霧・雨・雪などで視界が悪いときに使用する照明で、ヘッドライトとは異なる広がりのある光を照射します。

テールランプ(尾灯)

車の後方に設置され、夜間やブレーキ時に自車の存在を後続車に知らせる役割を担います。

ウインカー(方向指示器)

右左折や車線変更時に点滅させて、周囲に進行方向を伝えるための照明です。

ブレーキランプ

ブレーキを踏むと点灯し、減速・停止の意思を後続車に知らせる重要な安全装備です。

自動車照明の主な光源の種類

照明の性能は光源によって大きく異なります。現在、主に使用されている光源は以下の3種類です。

ハロゲンランプ

最も古くから使われている光源で、コストが安いというメリットがあります。ただし、明るさや寿命、発熱量の面では後発の光源に劣ります。

HID(ディスチャージランプ)

ハロゲンより明るく、白い光が特徴です。耐久性や照射距離に優れていますが、取り付けコストやバラストの設置が必要になる点がデメリットです。

LED(発光ダイオード)

近年の主流。省エネ・高寿命・瞬時点灯といった特長があり、デザインの自由度も高いため、カスタムや高級車にも多く採用されています。

自動車照明の最新技術

近年、自動車照明は「安全性」「快適性」「デザイン性」の向上を目指して大きく進化しています。

アダプティブLEDヘッドライト

走行中にステアリング操作や車速、対向車の有無などを感知して、照射角度や光量を自動で調整する先進的なヘッドライトです。夜間の視認性が飛躍的に向上し、事故防止に貢献します。

マトリクスLED

個別に制御できる複数のLED素子を使って、必要な部分だけを照らすことが可能な技術です。対向車や歩行者にまぶしさを与えず、視界確保を最大限にすることができます。

レーザーヘッドライト

LEDよりもさらに強力な光を発するレーザー光源も一部の高級車で採用されています。超遠距離まで照射できるのが特長ですが、コストや熱対策が課題です。

自動車照明のカスタム市場

自動車の照明は、安全面だけでなく個性を演出するパーツとしても人気があります。以下は代表的なカスタム例です。

LED化

ハロゲンやHIDからLEDに交換するカスタム。省エネかつ長寿命で、白くシャープな光が魅力です。

シーケンシャルウインカー

流れるように点灯するタイプのウインカーで、近年の欧州車や高級車に多く採用されています。スタイリッシュで目立つため人気が高まっています。

アンダーネオン・イルミネーション

車体下部や車内を光で演出するカスタム。主にドレスアップ目的で使用され、夜間イベントなどでも注目されます。

自動車照明を選ぶときのポイント

照明を選ぶ際は、安全性だけでなく法規制や使用環境にも注意が必要です。

保安基準の確認

日本の道路運送車両法では、自動車照明に関する厳しい基準が定められています。カスタム時には「車検対応」と明記された製品を選びましょう。

光の色と明るさ

過度に青い光や明るすぎる照明は、他車への迷惑になるだけでなく違法となる可能性があります。適正なケルビン数(色温度)とルーメン値(明るさ)を確認することが重要です。

取り付けの信頼性

安価な製品やDIYでの取り付けは、接触不良や発熱などによるトラブルの原因になります。信頼できるメーカーや整備工場での施工がおすすめです。

今後の自動車照明のトレンド

自動運転やEV(電気自動車)の普及とともに、自動車照明の進化は今後ますます加速すると予想されます。未来のトレンドとして注目されるのは以下の点です。

照明とセンサーの融合

ヘッドライトにLiDAR(ライダー)などのセンサーを組み込み、照明とセンシングを一体化する技術が登場しつつあります。これは自動運転の実現に不可欠な要素です。

車同士の通信に照明を活用

ブレーキランプやウインカーの点滅パターンを使って、車両同士が情報をやり取りする「V2V(Vehicle to Vehicle)」技術も検討されています。

まとめ:自動車照明は「安全」と「個性」の鍵

自動車照明は、ただ道を照らすだけの装備ではありません。安全運転に欠かせない要素であると同時に、車の個性やスタイルを際立たせるパーツとして進化を続けています。日常のドライブを快適に、そして安心して楽しむために、照明の性能やトレンドにも注目してみましょう。