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工場用防水ライト

(株)桜井屋灯具店では、下記事業を展開しています。
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工場用防水ライトとは?

工場用防水ライトとは、工場内の水気や湿気、油分、粉塵、さらには振動や衝撃などにも耐えられるように設計された高耐久・高性能な照明器具です。

製品には、国際的な防水・防塵性能を示す「IP規格(Ingress Protection)」が記載されており、たとえば「IP65」や「IP66」といった表記があるものは、水や粉塵の侵入を高いレベルで防ぐことができます。これにより、工場内の厳しい環境下でも安定して照明を供給し続けることが可能となります。

LED光源を搭載したタイプが主流で、従来の蛍光灯や水銀灯と比べて寿命が長く、消費電力も大幅に抑えられるため、エネルギー効率の面でも非常に優れています。

なぜ工場に防水ライトが必要なのか?

工場での照明に防水性能が必要とされる理由は、大きく3つあります。

安全性の向上

水や油が床にこぼれている現場では、滑って転倒する事故のリスクが常に存在します。さらに、湿気の多い場所では照明器具自体がショートを起こしやすく、火災の原因となることもあります。防水ライトを導入することで、こうしたリスクを大幅に軽減し、安全な作業環境を維持することができます。

メンテナンスの手間とコストを削減

LED防水ライトは一般的に5万時間以上の長寿命設計となっており、頻繁な交換や点検が不要です。高所に設置されることの多い工場照明では、メンテナンスのたびに足場を組んだり、作業を中断したりといった手間が発生します。耐久性の高い防水ライトであれば、こうした負担を大きく減らすことができ、結果としてコストの削減にもつながります。

衛生面や法令への対応

食品工場や医薬品工場など、衛生管理が厳しく求められる業種では、照明設備にも一定の清潔さが必要です。密閉構造の防水ライトであれば、虫や埃が器具内に入りにくく、清掃もしやすいため、HACCP(食品衛生管理手法)などの基準に対応する工場に最適です。

工場用防水ライトの種類と用途別の選び方

工場用防水ライトには、用途や設置環境に応じてさまざまなタイプが存在します。代表的な3つのタイプをご紹介します。

防水LEDベースライト

工場や倉庫の天井に取り付けて、広範囲を均等に照らすタイプの照明です。天井の高さや作業内容に合わせて光量を調整できるモデルもあり、全体的な視認性を高めるのに効果的です。水や粉塵が飛び交うエリアでも安定して点灯し続けるため、最も一般的な防水ライトの一つです。

防水投光器

ピンポイントで特定の場所を照らしたい場合に適しているのが投光器です。作業スペースや機械周辺を明るく照らすことで、効率的な作業と安全性を両立できます。屋外設置や構内作業場でも使用されることが多く、IP66などの高い防水性能を持つモデルが好まれます。

防水シーリングライト

天井に埋め込んで使用するフラットなデザインのライトで、特に清潔さが求められる食品工場や医療系工場に向いています。表面に凹凸がなく、汚れがたまりにくい構造で、清掃のしやすさもポイントです。異物混入を防ぐための防虫仕様になっている製品もあります。

LED防水ライト導入による5つのメリット

LEDを採用した防水ライトを工場に導入することで、以下のような多くのメリットが得られます。

電気代を大幅に削減

LEDは従来の蛍光灯や水銀灯と比較して、同じ明るさであっても消費電力が少なく済みます。結果として、工場全体の電気代を抑えることができ、長期的なコスト削減につながります。

発熱量が少なく作業環境が快適に

LED照明は熱をほとんど発しないため、室温が上がりにくく、作業環境の快適性も向上します。夏場などの熱中症対策にも役立ちます。

点灯が早く、作業効率アップ

蛍光灯や水銀灯のように、点灯までに時間がかかることはありません。LEDはスイッチを入れた瞬間に明るくなるため、作業の立ち上がりがスムーズです。

耐久性が高く、トラブルが少ない

防水LEDライトは耐震性・耐衝撃性にも優れているため、振動の多い工場や高温多湿の環境でも故障が少なく、安定して長期間使用できます。

クリーンで衛生的な照明環境を実現

密閉構造によって虫や埃の侵入を防ぎ、清掃の手間も軽減。衛生管理が求められる現場での品質管理にも大きく貢献します。

防水ライト導入時の注意点

防水ライトの導入にあたっては、以下のようなポイントに注意することで、より最適な選定が可能になります。

防水等級(IP規格)を確認すること

水しぶき程度であればIP65以上、洗浄作業が行われる場合はIP66以上の製品を選ぶのが基本です。

照明の色温度(ケルビン)を考慮すること

一般的な工場では昼白色(5000K前後)が多く使われますが、細かい作業を行う場所ではより白っぽい昼光色(6000K程度)を選ぶと、作業精度が上がります。

取り付け・配線工事に対応しているかを確認すること

防水ライトは密閉構造ゆえに設置が複雑になる場合があります。あらかじめ施工可能な業者や製品対応の有無を確認しておきましょう。

まとめ:安全・省エネ・衛生を実現する防水LEDライトのすすめ

工場用防水ライトは、単に「濡れても大丈夫な照明」ではありません。過酷な現場環境に耐える強靭な構造と、長寿命・高効率なLED技術を兼ね備えた、現代の工場に欠かせない照明設備です。

安全性を高め、電気代やメンテナンスコストを抑え、さらには衛生環境を整えることができる工場用防水ライトは、まさに働く現場のパートナー。これから工場照明の見直しやリニューアルを検討する際には、ぜひ高性能な防水LEDライトを候補に入れてみてはいかがでしょうか。