ショーケース照明
(株)桜井屋灯具店では、下記事業を展開しています。
・オリジナルプロダクトの企画・設計・製作・販売
・特注照明の設計・製作
・他社既製品照明の卸販売・2次加工
・アンティーク照明の修理・復元
・輸入照明の日本仕様への組み替え及びPSE適合加工
・照明計画設計
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・特注照明について
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OUTLINE
ショーケース照明とは?
ショーケース照明とは、陳列ケース(ショーケース)に収められた商品や展示物を効果的に照らすための照明装置のことです。単なる明るさの確保だけでなく、「いかに魅力的に見せるか」が最大の目的です。照明の色温度や角度、明暗のバランスなどを工夫することで、商品が持つ本来の質感や色合い、存在感を最大限に引き出すことができます。
なぜショーケース照明が重要なのか?
視認性と注目度の向上
光の当たり方ひとつで、商品は全く違って見えます。ショーケース照明を適切に施すことで、陳列物がクリアに見え、来店者の視線を自然に集めることができます。特に高価な宝石や時計、アート作品などは、光による演出がその価値をさらに高めます。
ブランドイメージの強化
照明は空間全体の印象を決定づける要素でもあります。暖色系の柔らかい照明は温かみや高級感を、寒色系のクールな光はモダンでスタイリッシュな印象を与えます。商品だけでなく、店舗全体のブランドイメージを照明で演出することができるのです。
購買意欲の喚起
「よく見える」「美しく見える」というだけで、顧客の購買意欲は自然と高まります。心理的な研究でも、照明の工夫によって売上が数十%アップしたという事例が多数報告されています。
ショーケース照明の主な種類
ショーケース照明にはさまざまな種類があり、目的や設置環境に応じて使い分けることが重要です。
LEDスポットライト
狙った場所をピンポイントで照らすことができるため、ジュエリーやアート作品など、注目させたい対象に適しています。長寿命かつ低消費電力で、発熱も少ないため、熱に弱い商品にも安心です。
ライン照明(LEDバーライト)
ショーケースの縁や棚の下に設置し、均一な光を広範囲に提供する照明。化粧品やファッション小物など、複数の商品を一度に照らすのに最適です。見た目にもスマートで、空間全体の洗練度が増します。
埋込型ダウンライト
ショーケースの上部に設置することで、空間をすっきり見せつつ、商品に柔らかく光を当てることができます。特に高級感の演出に優れており、ホテルやブティックなどで人気です。
RGBカラー照明
ディスプレイの雰囲気を自在に変えたいときには、RGBカラー対応の照明がおすすめ。イベントや季節ごとの装飾にも対応し、印象的なビジュアル演出が可能です。
ショーケース照明の選び方のポイント
ショーケース照明を選ぶ際は、以下のポイントを意識しましょう。
色温度の選定
商品やシーンに合わせて、色温度(K:ケルビン)を選びます。
- ・2700K〜3000K:温かみがあり、ジュエリーや木製品、皮革製品に最適。
- ・4000K:自然な白色光で、化粧品や衣類など幅広い用途に対応。
- ・5000K〜6500K:クールな印象で、ガラス製品やメタリックな商品向き。
演色性(Ra値)
演色性とは、光が物体の色をどれだけ自然に見せるかを示す指標です。Ra80以上が一般的ですが、Ra90以上の高演色タイプを選ぶと、商品の色合いがより正確に再現されます。
設置のしやすさとメンテナンス性
ショーケース内部は狭く、照明の交換や清掃が難しい場所も多いため、取り付けやすく長寿命なLEDタイプがおすすめです。また、防塵・防水性能もチェックしておくと安心です。
発熱と安全性
熱に弱い商品(チョコレート、化粧品、フィルム等)を扱う場合は、LEDなど発熱の少ない光源を選ぶことで商品劣化を防げます。
ショーケース照明の活用事例
ジュエリーショップ
ダイヤモンドや金属の輝きを際立たせるために、Ra90以上の高演色LEDスポットライトを使用。色温度は3000K前後で温かみと高級感を演出。
美術館・ギャラリー
作品の本来の色を忠実に見せるために、自然光に近い5000Kの高演色ライトを採用。光の方向や明るさも調整できるように設計されている。
飲食店のショーケース
ケーキやスイーツ、ドリンク類などは、美味しそうに見せるために暖色系の照明(2700K程度)を使用。食品の艶やフレッシュ感を引き出す。
最新トレンド:スマート照明と照明演出の進化
近年は、IoT技術を活用した「スマート照明」の導入が進んでいます。スマートフォンやタブレットから光の色、明るさ、時間帯による変化をコントロールでき、より柔軟で戦略的な演出が可能になりました。また、動的な演出(例えばセンサーに反応して光が変化する)を取り入れることで、来店者にインパクトを与える仕掛けも増加中です。
まとめ
ショーケース照明は、単なる「明かり」ではなく、商品の魅力を最大限に引き出す「演出装置」です。適切な光があってこそ、商品は本来の価値を伝えることができます。照明の種類、設置方法、色温度や演色性までを丁寧に選び抜くことで、購買意欲の向上やブランド力の強化にもつながります。今後の店舗演出やディスプレイ計画において、「どのような光で魅せるか」を一度見直してみてはいかがでしょうか?