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IP67屋外ライト

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IP67屋外ライトとは?過酷環境でも安心の防水・防塵照明

IP67屋外ライトとは、外装が粉塵の侵入を完全に防ぎ(IP6)、一定時間の水没にも耐えうる(IP7)防水・防塵性能を備えた照明機器です。屋外の雨風や砂ぼこりが舞う環境でも安心して使えることから、ガーデンライト、セキュリティライト、店舗の軒下照明など幅広いシーンで活躍します。この記事では、IP67屋外ライトの基本から選び方、活用アイデアまでを徹底解説します。

IP67の規格が示すもの

IP(Ingress Protection)コードは機器の防塵・防水性能を示す国際規格です。IP67の内訳は次の通りです。

  • ・最初の数字「6」:塵埃(じんあい)に対して完全防塵。内部への微細な砂埃も侵入しません。
  • ・次の数字「7」:水深1メートルの水中に30分間沈めても内部に浸水しない防水性能。激しい雨や水しぶき、短時間の水没にも耐えます。

 

この二重のガードにより、屋外で使用する際のトラブルを大幅に軽減し、メンテナンス頻度を抑えることが可能です。

 

IP67屋外ライトの仕組みと構造

IP67性能を実現するため、屋外ライトにはいくつかの工夫があります。

  • ・密閉ケース アルミダイカストや耐衝撃性プラスチックといった頑丈な外装ケースで基板を完全に覆います。

  • ・シーリング材 ケースの継ぎ目やケーブル出入り口にはシリコンやエポキシ樹脂のシール材を充填し、隙間からの水や塵の侵入を防ぎます。

  • ・ゴムパッキン フロントレンズ(ガラスや透明樹脂)と本体を密着させるためのパッキンが装備されており、水圧や温度変化にも追従して性能を維持します。

  • ・耐UV・耐候塗装 紫外線や塩害など屋外特有の環境に対応するため、フレームやレンズ表面に耐候性の高いコーティングが施されています。

 

 

IP67屋外ライトがもたらす5つのメリット

  • 長期的な耐久性 防塵・防水性能に優れ、湿気や塵埃による故障が抑制されるため、交換・修理の回数を削減できます
  • ・幅広い設置環境 雨風が強い海岸沿いや砂ぼこりの多い山間部、公園の散水エリアなど、あらゆる場所に設置可能です。
  • ・省メンテナンス 定期的に内部清掃やシーリングの再施工を行う手間がほとんど要らず、運用コストを抑えられます。
  • ・安全性の向上 電気機器に最も怖いのは内部への水や塵の浸入。IP67機器なら感電・ショートリスクが大幅に低減します。
  • ・デザインの自由度 コンパクトなバーライト型、ドーム型、スポット型など多彩な形状があり、景観を損ねずおしゃれに演出できます。

 

活用シーン別おすすめタイプ

  • ・ガーデンパスライト 庭園や散歩道、アプローチ側溝など地面近くに設置するバーライトタイプは、足元を確実に照らし出します。

  • ・壁面/軒下スポットライト 建物外壁やテラス、ベランダ下に固定して、壁面を美しく照らしつつ防犯性も高める角度調整式スポットライト。

  • ・デッキ&サインライト 店舗の看板やウッドデッキの縁に沿わせて設置できる長尺バーライトは、視認性とデザイン性の両立が叶います。

  • ・センサーモーションライト 人感センサー付きのセキュリティライトは夜間に人や動物の動きを感知して自動点灯。玄関周りや勝手口の防犯対策に最適です。

  • ・RGBカラーチェンジライト 防水性能を備えたRGBタイプなら光色を自由に変えられ、イベントやパーティー、季節のデコレーションに彩りを添えます。

 

 

IP67屋外ライトの選び方6つのポイント

  • ・明るさ(ルーメン) 目安として、アプローチライトは200~500ルーメン、ガーデン全体照明は1,000ルーメン以上を選ぶと十分な視界を確保できます。
  • ・配光角度と配光パターン スポット照明なら狭角(15~30度)、ワイド照明なら広角(60度以上)がおすすめ。目的に応じて最適な配光を選びましょう。
  • ・電源方式 100V直結タイプ、12V低電圧タイプ、ソーラー内蔵タイプなど用途に合わせて選択。電源工事の有無やランニングコストを確認します。
  • ・設置方法 壁面取付、地面埋込、ポール取付、マグネット取付など施工条件に合った設置方法を確認し、アクセサリーの有無もチェックします。
  • ・耐衝撃・耐塩害性能 海辺や工場など過酷環境では、さらに上位のIK規格(耐衝撃)や耐塩害コーティングの有無を確認すると安心です。
  • ・追加機能 タイマー、調光、リモコン、スマートフォン連携、音声制御など、快適に操作するためのオプション機能も検討します。

 

IP67屋外ライトおすすめ7選(2025年版)

 

  • ・Model A スリムバーライト 12V駆動、1mあたり800ルーメン、IP67、アルミ合金ケース採用。配線を隠せるライン設計。
  • ・Model B モーションセンサーライト 100V直結、夜間のみ自動点灯、調光3段階、瞬間最大1,200ルーメン。
  • ・Model C ソーラー内蔵LEDピンライト フル充電で約8時間点灯。太陽光パネル一体型で工事不要。
  • ・Model D RGBフラッドライト Wi-Fi対応、16万色切替、スマホアプリ連携。ポールや地中埋設兼用。
  • ・Model E デッキ埋込型ライト ステンレス製、埋込深さ30mm、耐塩害コーティング付き。
  • ・Model F コラム取付アッパーライト ガーデンサークルの演出向け、角度調整自在、100V/12V切替可能。
  • ・Model G 防爆安全灯 工場・プラント向け。真鍮ケース、IP67+IP68、耐圧防爆構造。

 

メンテナンスと長持ちさせるコツ

  • ・定期的な外装チェック シーリングやゴムパッキンの劣化は防水性能低下の原因。半年に一度はひび割れや変色、隙間の発生を確認しましょう。

  • ・レンズ・ケースの清掃 ほこりや鳥の糞が付着すると光量が落ちるため、軟らかい布で定期的にやさしく拭き取ります。

  • ・配線とコネクタの防錆対策 金属コネクタ部には防錆スプレーを塗布すると寿命が延びます。特に海辺や降雪地域では必須です。

  • ・動作確認と調整 センサーライトは夜間に反応をチェックし、感度や照射時間を適宜調整。照射角度も季節や植栽に合わせて見直すと効果的です。

 

他の屋外ライトとの比較

IP65ライトとの違い IP65は「噴流水に耐える」性能ですが、水没には非対応です。豪雨や浸水リスクがある場所ではIP67がおすすめです。

IP68ライトとの違い IP68はより深い水没(1m以上)に長時間耐えられる高性能仕様。プールサイドや水槽照明には最適ですが、一般的な庭園や建物外壁ではIP67で十分です。

 

実際に使ってみたユーザーの声

  • ・「海沿いの別荘に設置していますが、潮風による腐食も全くなく安心です」

  • ・「ソーラー内蔵タイプは工事いらずで、電源工事費を削減できました」

  • ・「センサーライトの感度が良好で、深夜のゴミ出しでも手元がぱっと明るくなって助かります」

 

まとめ:IP67屋外ライトで安心・快適な屋外空間を

過酷な屋外環境にも耐えるIP67防水・防塵性能を備えた屋外ライトは、ガーデンやテラス、店舗ファサード、工場・プラントなど多彩なシーンで役立ちます。設置場所や目的に合わせて明るさ、配光、電源方式、追加機能を選び、定期的なメンテナンスを行えば、何年にもわたって安心して使い続けることができます。次の屋外照明計画では、ぜひIP67仕様のライトで耐久性と安全性を両立させた快適空間を実現してください。

よくある質問(FAQ)

  • ・IP67ライトは完全に水没しても大丈夫? 規格上は30分以内の1m防水に対応。長時間水没させると故障リスクが高まるため、常時水没する環境にはIP68を検討しましょう。

  • ・海岸沿いでも錆びませんか? 耐塩害コーティングやステンレスケース採用モデルを選ぶと錆びにくいですが、定期的な洗浄と防錆処理が安心です。

  • ・電源工事なしで取り付ける方法は? ソーラー内蔵タイプやポータブルバッテリー駆動の12Vライトを活用すれば、電線工事不要で手軽に設置できます。

  • ・連続点灯と点滅、どちらが寿命に優しい? 定常点灯のほうがLEDやドライバー回路への負荷が少なく、電解コンデンサの劣化も抑えられるため長寿命です。

  • ・灯具の交換目安は? LED自体は約5万時間以上の寿命がありますが、シーリング材は3〜5年ごとに再施工すると防水性能を確保できます。

 

プラスα:IP67屋外ライトの応用アイデア

  • ・バーベキューテラスの間接照明として床面やベンチ裏に埋込む

  • ・ウォーターフィーチャー(噴水、水槽)のLEDライトアップに活用

  • ・カーポート下にセンサーモーションライトを配置し、安全な駐車スペースを演出

  • ・イベント会場の屋外ステージ周りにRGB防水ライトでダイナミックな演出

 

IP67屋外ライトはその堅牢性を活かして、アイデア次第でさまざまな空間を美しく、そして安心・安全に照らしてくれます。ぜひあなたのプロジェクトで取り入れてみてください。