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非常階段照明

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OUTLINE

非常階段照明とは?“いざという時”と“日常”を支える光の考え方

非常階段照明とは、建物内外に設けられた非常階段や避難階段を照らすための照明のことを指します。

主に火災や停電などの非常時に、安全に避難するための設備として設置されます。

非常階段は、普段は使われる頻度が低い一方で、使われるときには、確実に機能しなければならない場所です。

そのため非常階段照明は、「ついていればよい」「法規を満たしていればよい」といった最低限の考え方だけでは、不十分な場合があります。

非常階段照明は、非常時の命を守る光であると同時に、日常の安心感や建物の安全性を支える重要な要素です。

非常階段照明の役割とは?

非常階段照明の役割は、大きく三つに分けて考えることができます。

一つ目は、避難経路を確実に視認できるようにすることです。階段の段差や踊り場、曲がり角が見えなければ、避難中の転倒や混乱につながります。

二つ目は、非常時の不安や恐怖を軽減することです。暗闇の中での避難は、心理的な不安を一気に高めます。照明があることで、人は冷静さを保ちやすくなります。

三つ目は、日常的な安全性を支えることです。非常階段は非常時だけでなく、点検や通行、場合によっては通常動線として使われることもあります。

非常階段が「危険な場所」になりやすい理由

非常階段は、建物の中でも照明計画が軽視されやすい場所です。

普段使わないため、

  • ・暗い
  • ・影が多い
  • ・照明が切れていても気づかれにくい

といった状態が放置されやすくなります。

しかし、非常階段は構造上、

  • ・段差が多い
  • ・幅が狭い
  • ・手すりや壁で視界が制限される

といった特徴を持っています。

照明が不十分な非常階段は、それだけで危険性の高い空間になってしまいます。

非常階段照明と一般照明の違い

非常階段照明は、リビングや廊下の照明とは役割が異なります。

一般照明が快適さや雰囲気を重視するのに対し、非常階段照明では確実な視認性と信頼性が最優先されます。

また、非常階段照明には、停電時にも点灯すること一定時間、明るさを維持することといった条件が求められる場合もあります。

そのため、照明器具の選定や配置には、より慎重な検討が必要になります。

非常階段照明の基本的な考え方

非常階段照明で重要なのは、階段全体を均一に、安定して照らすことです。

一部だけが明るく、他が暗い状態では、段差の見え方が不安定になり、転倒の原因になります。

特に、

  • ・踏面(足を置く部分)
  • ・段鼻(段の端)
  • ・踊り場

これらがしっかり見える照明計画が求められます。

非常階段で影が問題になりやすい理由

階段は、構造そのものが影を生みやすい空間です。

照明の位置が偏ると、段差の影が強調され、実際よりも段が高く見えたり、逆に段の存在が分かりにくくなったりします。

影が強い非常階段は、視覚的な錯覚を生み、非常時には大きな危険要因になります。

明るさの考え方|非常階段に必要なのは「確実に見える明るさ」

非常階段照明では、「明るすぎないこと」よりも「見落としがないこと」が重要です。

暗すぎれば足元が確認できず、明るさにムラがあれば、目の順応が追いつきません。

非常階段では、段差・方向・出口が一目で理解できる明るさが求められます。

光の色が非常階段に与える影響

非常階段照明では、光の色も安全性に大きく関わります。

白っぽい光は、形状や段差を認識しやすく、避難時の視認性に優れています。

一方で、色味の強い光や暗い色温度は、段差の判別を難しくする場合があります。

非常階段では、「正確に見えること」が最優先されます。

非常階段照明と心理的安心感

非常時、人は想像以上にパニックに近い状態になります。

暗い非常階段は、「この先が見えない」「本当に出口につながっているのか」という不安を増幅させます。

照明が整っていることで、人は進む方向を理解しやすくなり、落ち着いて行動できます。

非常階段照明は、人の心理を支える役割も担っています。

非常階段という場所にこそ、照明計画が必要

非常階段は、後から照明を改善しにくい場所です。

構造上の制約や配線、法規との兼ね合いもあり、「とりあえず」で決めた照明は、後悔につながりやすくなります。

最初の計画段階で、

  • ・どこを照らすのか
  • ・非常時にどう使われるのか
  • ・日常点検はしやすいか

といった点を整理しておくことが重要です。

非常階段照明のまとめ

非常階段照明は、建物の中で最も「当たり前に機能してほしい」照明の一つです。

しかし、その当たり前は、丁寧な照明計画によって初めて成り立ちます。

  • ・確実に見えること
  • ・安全に動けること
  • ・不安を感じさせないこと

これらを満たす光があることで、非常階段は本来の役割を果たします。

非常時だけでなく、日常の安心を支える光として、非常階段照明は決して軽視できない存在です。

非常階段照明|暗さが生む危険と、照明改善によって得られる効果

非常階段は、普段使われることが少ないからこそ、「暗くても仕方ない」「いざという時に使えればいい」と考えられがちな場所です。

しかし実際には、暗い非常階段ほど、非常時に最も危険な空間になります。

ここでは、非常階段の暗さが生む具体的な危険と、照明を改善することで得られる変化について整理します。

暗さが生む危険①|段差が認識できず、転倒リスクが高まる

非常階段は、連続する段差によって構成されています。

照明が不足していると、

  • ・段の高さが分かりにくい
  • ・踏み外しやすい
  • ・足を出すタイミングを誤る

といった状態が生まれます。

特に非常時は、急いで移動する人、足元を十分に確認できない人が増えるため、わずかな暗さが大きな転倒事故につながります。

暗さが生む危険②|避難方向が分からず、混乱を招く

暗い非常階段では、「どちらに進めばよいのか」が直感的に分かりにくくなります。

踊り場や曲がり角で立ち止まり、進行方向を確認する人が増えると、避難動線は一気に滞ります。

照明が不足している階段は、人の流れを止め、混乱を拡大させる要因になります。

暗さが生む危険③|恐怖感が増幅し、冷静な行動ができなくなる

暗闇は、人の不安や恐怖を強く刺激します。

非常階段が暗いと、

  • ・先が見えない不安
  • ・閉塞感
  • ・本当に外へ出られるのかという疑念

が一気に高まります。

恐怖が増幅すると、人は立ち止まったり、逆方向へ戻ろうとしたりと、冷静な判断ができなくなります。

照明の不足は、心理的なパニックを引き起こす引き金にもなります。

暗さが生む危険④|日常点検・利用時の事故につながる

非常階段は、非常時だけの空間ではありません。

  • ・点検
  • ・清掃
  • ・一時的な通行

など、日常的に使われる場面も存在します。

暗い状態が常態化していると、段差や障害物に気づきにくくなり、日常的な転倒や接触事故が発生しやすくなります。

暗さが生む危険⑤|「使われない階段」になる

暗い非常階段は、心理的にも避けられやすい空間になります。

その結果、

  • ・通行が減る
  • ・点検の頻度が下がる
  • ・照明切れや不具合に気づかれない

といった悪循環が生まれます。

非常階段が使われない状態は、いざという時に機能しないリスクを高めます。

照明改善によって得られる効果

非常階段の暗さが生む危険は、照明を適切に整えることで確実に改善できます。

その効果は、単に「明るくなる」だけではありません。

効果①|段差が明確になり、転倒リスクが大幅に低下する

照明が均一に配置されることで、段差の形状や高さが安定して認識できるようになります。

これにより、

  • ・踏み外し
  • ・つまずき
  • ・足運びの迷い

が減少し、安全性が大きく向上します。

効果②|避難の流れがスムーズになる

進行方向が視覚的に分かりやすくなることで、人の流れが自然に生まれます。

立ち止まる人が減り、非常時でも落ち着いた移動が可能になります。

照明は、人の動きを「誘導する役割」も果たします。

効果③|心理的な安心感が生まれる

明るさが確保された非常階段は、「この先に道がある」という安心感を与えます。

恐怖や不安が和らぐことで、人は冷静に行動しやすくなります。

非常階段照明は、命を守るだけでなく、心を支える設備でもあります。

効果④|日常利用・点検がしやすくなる

照明が整うことで、非常階段は日常的にも使いやすい空間になります。

その結果、

  • ・異常や不具合に気づきやすくなる
  • ・清掃や点検が行き届く
  • ・安全な状態が維持される

といった好循環が生まれます。

効果⑤|非常時に「機能する階段」になる

非常階段は、使われないまま存在しているだけでは意味がありません。

照明が整い、日常的に管理されている階段こそが、非常時に確実に機能します。

照明改善は、非常階段を「名ばかりの設備」から「本当に役立つ避難経路」へと変えます。

まとめ|非常階段の暗さは、放置できないリスク

非常階段の暗さは、

目に見えにくい形で危険を蓄積させます。

  • ・転倒
  • ・混乱
  • ・恐怖
  • ・使われなくなること

これらはすべて、照明によって大きく左右されます。

非常階段照明は、「いざという時に点けばいい」設備ではありません。

日常から安全を支え、非常時に確実に人を導く光であることが重要です。

暗さに慣れてしまう前に、非常階段照明を見直すことが、最も確実なリスク対策と言えます。