面発光LED
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OUTLINE
面発光LEDとは?均一で美しい光を実現する次世代LED照明を詳しく解説
面発光LEDとは、従来のようにLEDチップが点状に発光する「点光源」とは異なり、発光面全体が均一に光るよう設計されたLED照明のことを指します。
一般的なLED照明では、LED素子そのものの光が強いため、近距離では粒感や眩しさを感じる場合がありますが、面発光LEDでは導光板や拡散板などの光学部材を使用することで、柔らかく自然な光を実現しています。
近年では、住宅照明、店舗照明、建築化照明、サイン照明、電飾看板、バックライトパネルなど幅広い分野で採用されており、薄型化・省エネルギー化・デザイン性向上を実現する照明方式として注目されています。
特にLED照明の普及が進む中で、「均一な光」「眩しさを抑えた光」「空間演出に適した光」を求める用途において、面発光LEDの需要は年々高まっています。
面発光LEDの仕組み
面発光LEDは、LEDチップの光をそのまま見せるのではなく、導光板や拡散板を利用して光を面全体へ均一に広げる構造になっています。
代表的なのが「導光板方式」です。
導光板とは、透明アクリル板などに特殊加工を施した光学部材で、側面から入射したLED光を内部で反射・拡散させながら面全体へ広げる役割を持っています。
内部には微細なドット加工やレーザー加工が施されており、光を均等に放出することで、発光ムラの少ない均一な光を実現しています。
さらに、拡散板を組み合わせることでLEDの粒感を抑え、柔らかく自然な面発光へ変換しています。
この構造により、従来の点光源LEDでは難しかった「広範囲を均一に照らす照明」が可能になりました。
現在では液晶テレビ、スマートフォン、タブレット端末のバックライトにも同様の導光板技術が採用されており、面発光技術は身近な製品にも広く活用されています。
面発光LEDの特徴
面発光LEDの最大の特徴は、発光面全体が均一に光ることです。
通常のLED照明ではLEDチップごとの明るさが目立つ場合がありますが、面発光LEDでは光を広く拡散するため、光ムラを抑えた自然な照明が可能になります。
また、光が柔らかく広がるため、直接光による眩しさを軽減できる点も特徴です。
オフィス、住宅、病院、ホテル、商業施設など、長時間滞在する空間では、視覚的負担を抑えた照明環境が求められるため、面発光LEDは非常に相性の良い照明方式とされています。
さらに、薄型設計が可能な点も重要な特徴です。
導光板方式ではLEDを側面へ配置できるため、従来の蛍光灯式照明と比較して大幅な薄型化が可能になります。
これにより、建築物へ自然に組み込む建築化照明や、奥行きを抑えた薄型サイン、家具一体型照明など、多様なデザイン表現が可能になっています。
点発光LEDとの違い
一般的なLED照明は「点発光」に分類されます。
これはLED素子そのものが点状に発光するためです。
点発光LEDは光の直進性が強く、高輝度化しやすい一方で、近距離では眩しさを感じやすい特徴があります。
それに対して面発光LEDは、光を導光板内部で広げながら発光面全体へ分散するため、柔らかく均一な光になります。
空間全体を自然に照らしたい場合や、発光面をデザインとして見せたい場合には、面発光LEDの特性が活かされます。
また、点発光LEDではLEDの配置間隔によって光ムラが発生することがありますが、面発光LEDでは拡散処理によって発光ムラを抑えやすく、サイン照明やバックライト用途でも美しい発光面を実現できます。
面発光LEDのメリット
面発光LEDには多くのメリットがあります。
まず、省エネルギー性能が高い点です。
LED自体が高効率光源であるため、従来の蛍光灯や白熱灯と比較して消費電力を大幅に削減できます。
さらに、導光板によって少ないLED数でも広範囲を効率よく発光できるため、エネルギー効率向上にもつながります。
次に、長寿命である点です。
LEDは一般的に長寿命光源として知られており、メンテナンス頻度を抑えやすい特徴があります。
特に高所設置照明や大型サインでは、交換作業負担軽減にもつながります。
さらに、発熱が少ない点も重要です。
従来光源と比較して熱放射が少ないため、展示照明、商品照明、ショーケース照明など、熱の影響を抑えたい用途にも適しています。
また、均一発光による高いデザイン性も大きな魅力です。
面全体が発光することで、高級感のある空間演出が可能になります。
近年の店舗設計や建築照明では、光源を目立たせず、空間そのものを美しく見せる照明設計が重視される傾向があり、面発光LEDはその考え方と非常に相性が良い照明です。
面発光LEDのデメリットと注意点
一方で、面発光LEDにも注意点があります。
均一発光を実現するためには、高精度な導光板設計や光学設計が必要になるため、製品品質によって発光性能に差が出やすい点があります。
品質が低い製品では、LEDの粒感が見えたり、周辺部だけ暗くなったりする場合があります。
また、大型サイズになるほど均一性維持が難しくなるため、導光板加工技術や放熱設計が重要になります。
特に高輝度仕様では内部熱対策も重要です。
さらに、用途によっては点発光LEDのほうが適している場合もあります。
例えばスポット照明のように強い指向性が必要な用途では、点光源LEDのほうが効率的な場合があります。
そのため、設置環境や照明目的に応じた適切な選定が重要になります。
面発光LEDの主な用途
面発光LEDはさまざまな分野で活用されています。
住宅照明では、シーリングライト、キッチン照明、洗面照明、間接照明などに採用されています。
柔らかな光によって快適な空間づくりがしやすく、リビングや寝室などでも使用されています。
店舗照明では、壁面発光、ディスプレイ照明、カウンター照明、棚下照明などで利用されています。
均一な光によって商品の見え方を整えやすく、空間演出にも適しています。
建築化照明では、天井面発光、壁面照明、ライン照明などとして利用されており、建築デザインと一体化した照明演出が可能です。
また、電飾看板やサイン照明でも重要な存在となっています。
従来の蛍光灯式看板では光ムラや厚みが課題となる場合がありましたが、面発光LEDでは薄型化と均一発光を両立しやすくなっています。
特にバックライトパネルや内照式サインでは、高い視認性とデザイン性を実現できます。
面発光LEDと建築化照明
近年の照明設計では、「光源を見せない照明」が重視される傾向があります。
これは照明器具そのものではなく、光によって空間全体を演出する考え方です。
面発光LEDはこの建築化照明と非常に相性が良く、壁面や天井面を自然に発光させることができます。
間接照明だけでは難しかった均一性を確保しやすく、空間全体へ柔らかな明るさを与えられるため、ホテル、商業施設、オフィス、住宅など幅広い建築分野で採用されています。
また、薄型化しやすい特性によって、建築物へ自然に組み込みやすい点も大きな特徴です。
RGB面発光LEDについて
近年ではRGB制御に対応した面発光LEDも増えています。
RGB LEDを組み合わせることで、多彩なカラー演出が可能になり、商業施設、イベント空間、ステージ演出、ディスプレイ照明などで活用されています。
調光・調色機能を組み合わせることで、時間帯や用途に応じた空間演出も可能になります。
昼間は白色系で明るく、夜間は暖色系で落ち着いた雰囲気へ切り替えるなど、空間価値向上にもつながっています。
今後の面発光LED技術
面発光LED技術は現在も進化を続けています。
導光板技術、光学フィルム技術、放熱設計技術などの進歩によって、より薄型で高効率な製品開発が進められています。
さらに、有機EL技術やフレキシブル基板技術などの発展によって、曲面発光や超薄型発光パネルなど、新しい照明表現も広がっています。
今後は単なる照明器具としてだけではなく、建築素材や空間演出要素の一部として、面発光技術の活用範囲はさらに拡大していくと考えられています。
まとめ
面発光LEDは、従来の点発光LEDとは異なり、発光面全体を均一に光らせる照明技術です。
導光板や拡散板を利用することで、柔らかく自然な光を実現しており、住宅照明、店舗照明、建築化照明、サイン照明、電飾看板など幅広い分野で活用されています。
また、薄型化、省エネルギー性、長寿命、高いデザイン性など、多くの特徴を持つことから、近年の照明設計において重要な存在となっています。
一方で、均一発光を実現するためには高精度な設計が必要であり、用途や設置環境に応じた適切な選定も重要です。
今後も面発光LEDは、空間演出や建築照明分野を中心にさらなる発展が期待される照明技術の一つといえます。