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ヒューマンセントリック照明

(株)桜井屋灯具店では、下記事業を展開しています。
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ヒューマンセントリック照明とは

ヒューマンセントリック照明(Human Centric Lighting)とは、人間の健康や快適性、生活リズムを中心に考えた照明のことです。
従来の照明は、空間を明るくすることや物を見やすくすることを主な目的として発展してきました。
しかし近年では、光が人の身体や心理に与える影響について研究が進み、照明には単なる明るさ以上の役割があることが注目されています。
ヒューマンセントリック照明は、自然光が一日の中で変化するように、照明の明るさや色合いを時間帯や目的に合わせて調整し、人が快適に過ごせる光環境をつくる考え方です。
住宅だけでなく、オフィス、学校、病院、高齢者施設など、人が長時間過ごすさまざまな空間で導入が進んでいます。
「ヒューマンセントリック」という言葉には、「人間中心」という意味があります。
これは照明器具そのものの性能だけを見るのではなく、その照明を使用する人がどのように感じ、どのように過ごすのかを大切にするという考え方です。
例えば、朝の時間帯には自然な太陽光に近い明るい光を取り入れることで、爽やかな目覚めや活動しやすい環境づくりにつながります。
日中は作業や学習に適した明るさを確保し、夕方から夜にかけては暖かみのある光へ変化させることで、落ち着いた空間を演出できます。
このように時間の流れに合わせて照明を変化させることが、ヒューマンセントリック照明の大きな特徴です。

ヒューマンセントリック照明と体内時計の関係

人間の身体には、約24時間周期で働く体内時計があります。
この体内時計は、睡眠や覚醒、ホルモン分泌など、日々の生活リズムを調整する重要な仕組みです。
自然環境では、朝になると太陽が昇り、昼は明るい光に包まれ、夕方になると光は徐々に暖かくなり、夜には暗くなります。
人間の身体は長い時間をかけて、この自然な光の変化に適応してきました。
しかし現代の生活では、建物の中で過ごす時間が長くなり、自然光を浴びる機会が少なくなっています。
また、夜遅くまでスマートフォンやパソコンを使用することで、生活リズムが乱れやすい環境にもなっています。
ヒューマンセントリック照明は、このような現代の生活環境に合わせて、室内でも自然光に近い変化を取り入れることを目的としています。

光の色を調整する調色機能

ヒューマンセントリック照明で重要な要素の一つが色温度です。
色温度とは、光の色合いを表す指標で、単位はケルビン(K)で表されます。
色温度が高い光は青白く爽やかな印象になり、活動的な空間に向いています。
一方で、色温度が低い光はオレンジ色に近い暖かな印象になり、リラックスした空間づくりに適しています。
例えば、朝や昼間は白く明るい光を使用し、夜は暖色系の光へ変化させることで、自然な一日の光の流れに近づけることができます。
以前は照明の色を自由に変えることは難しいものでしたが、LED照明の技術向上によって、現在では一台の照明器具で明るさや光の色を細かく調整できるようになりました。

LED照明が可能にしたヒューマンセントリック照明

ヒューマンセントリック照明の普及には、LED照明の進化が大きく関係しています。
LED照明は、省エネルギー性能や長寿命という特徴だけではなく、調光や調色がしやすいという大きなメリットがあります。
従来の照明では、時間帯によって光の色や明るさを変えるためには大掛かりな設備が必要でした。
しかし現在では、調光・調色対応のLED照明を使用することで、生活シーンに合わせた光環境を比較的容易につくることが可能になっています。
また、センサーやスマートフォン、IoTシステムと組み合わせることで、時間や利用状況に合わせて自動的に照明を制御することもできます。

住宅におけるヒューマンセントリック照明

住宅では、家族が長い時間を過ごすリビングや寝室などで、人に配慮した照明設計が求められています。
リビングでは、昼間は自然で明るい光によって開放感を演出し、夜には暖かい光へ変化させることで、家族がゆったり過ごせる空間をつくることができます。
寝室では、夜間に強すぎる光を避け、落ち着いた照明環境を整えることで、就寝前にリラックスできる雰囲気をつくることができます。
また、書斎やワークスペースでは、作業内容に合わせて光の明るさや色を調整することで、快適な作業環境を実現できます。

オフィスや施設で求められる人にやさしい照明

ヒューマンセントリック照明は、働く環境や公共施設でも注目されています。
オフィスでは、長時間のデスクワークによる負担を考慮し、快適で集中しやすい照明環境を整えることが重要です。
ただ明るいだけではなく、まぶしさを抑え、自然に近い光環境をつくることで、働きやすい空間づくりにつながります。
学校では、授業や読書、集中作業など、それぞれの場面に合わせた照明環境が求められています。
医療施設や高齢者施設では、利用する人が安心して過ごせる環境づくりが重要であり、時間の変化を感じられる光環境への関心が高まっています。

ヒューマンセントリック照明に求められる品質

人にやさしい照明を実現するためには、単に明るさや色を変えられるだけでは十分ではありません。
快適な光環境には、光の広がり方、まぶしさの少なさ、自然な色の見え方など、さまざまな要素が関係しています。
特に演色性は重要なポイントです。
演色性とは、照明の光によって物の色がどれだけ自然に見えるかを表す性能です。
住宅のインテリアや店舗空間などでは、素材本来の色や質感を美しく見せるためにも重要になります。
また、照明の配置や配光設計も快適性を左右します。
必要以上に強い光が目に入ると、不快感や疲労につながる場合があります。
そのため、間接照明や拡散光を取り入れながら、心地よい光環境をつくることが大切です。

これからの照明とヒューマンセントリックデザイン

これからの照明は、単に空間を照らす設備ではなく、人の暮らしや働き方を支える重要な要素になっていきます。
スマートホーム技術やIoT照明の発展により、照明はさらに高度に制御できるようになっています。
将来的には、建築空間や生活スタイルに合わせて、より細かく人に寄り添う光環境が求められるようになるでしょう。
ヒューマンセントリック照明は、デザイン性、省エネルギー性能、快適性を融合した次世代の照明思想です。
人が過ごす時間や場所に合わせて最適な光を提供することで、より豊かで心地よい空間づくりを可能にします。

まとめ

ヒューマンセントリック照明とは、人間の生活や健康、快適性を中心に考えた次世代の照明設計です。
従来の照明のように、単純に空間を明るくするだけではなく、時間帯や人の活動内容に合わせて光の明るさや色合いを調整し、自然光に近い環境をつくることを目的としています。
人間の身体には、太陽光の変化に合わせて働く体内時計があります。
朝の明るい光、昼間の活動的な光、夕方から夜にかけての暖かく落ち着いた光という自然な変化を照明で再現することで、より快適な生活空間や働きやすい環境づくりにつながります。
特にLED照明の発展によって、ヒューマンセントリック照明はより身近なものになりました。
LEDは調光や調色が容易で、省エネルギー性や長寿命にも優れているため、住宅、オフィス、店舗、医療施設、教育施設など幅広い場所で活用されています。
また、ヒューマンセントリック照明では、明るさだけではなく、光の色、演色性、まぶしさの抑制、空間との調和など、さまざまな要素を総合的に考えることが重要です。
人が長く過ごす場所ほど、照明は快適性や空間価値を左右する大切な要素になります。
これからの照明は、単なる「明かり」ではなく、人の暮らしや働き方を支える環境デザインの一部として、さらに重要性を増していくと考えられます。
ヒューマンセントリック照明は、人と光の関係を見直し、より自然で心地よい空間を実現するための、新しい照明の考え方です。