防湿照明
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OUTLINE
防湿照明とは?
防湿照明(ぼうしつしょうめい)とは、湿気や水分が多い環境でも安心して使用できるように設計された照明器具を指します。湿度の高い場所での使用に適しており、浴室やキッチン、屋外、地下室、駐車場など、特に水や湿気にさらされる環境で活躍します。一般の照明器具とは異なり、防湿照明は特殊な防水・防湿性能を備えているため、湿気や水滴による故障や劣化のリスクを軽減します。
防湿照明の特徴
防湿照明の最大の特徴は、湿気や水分から器具内部を保護するための構造が備わっている点です。この構造には、ゴムパッキンやシリコンシールなどの密閉材が使われており、外部からの水分侵入を防ぐ設計になっています。また、防湿性能の高さに応じて防水等級が設定されており、一般的には「IP(Ingress Protection)」という規格でその性能が表されます。たとえば、「IP65」と表記されている場合、「6」は防塵性のレベル、「5」は防水性のレベルを示します。この数字が高いほど防水・防塵性能が優れているため、設置場所に合わせた適切な防湿照明を選ぶことが重要です。特に、屋外の照明や浴室内の照明では、IP44以上の製品が推奨されます。
防湿照明の種類
防湿照明は、使用する場所や用途によってさまざまな種類があります。以下は代表的な防湿照明の種類です。
防湿型ダウンライト
天井に埋め込むタイプの防湿照明で、浴室や洗面所など、天井面に設置することが一般的です。ダウンライトは、スッキリとしたデザインで空間を広く見せる効果があるため、インテリアにもなじみやすいのが特徴です。
防湿型シーリングライト
天井に取り付けるタイプのシーリングライトは、広範囲を照らすのに適しており、湿気の多い脱衣所や台所に適しています。シーリングライトは均一な明るさを提供するため、空間全体をしっかり照らしたい場所におすすめです。
防湿型ブラケットライト
壁に取り付けるタイプの防湿照明で、玄関や浴室、屋外などに使用されます。ブラケットライトは、壁面を利用して光を広げるため、特に狭い空間に最適です。また、防湿性能が高いため、雨風がかかりやすい屋外での使用にも向いています。
防湿型LEDライト
LED照明は省エネルギーで長寿命のため、環境や電気代にも優しいのが特徴です。防湿性能を備えたLEDライトは、浴室やキッチン、地下室、駐車場などの湿気が多い場所で活躍します。
防湿照明が必要な場所とその理由
防湿照明は、湿気や水滴が発生する場所に設置されることが多いですが、どのような場所に必要かを確認しておきましょう。
浴室
浴室は最も湿気が多い場所のひとつです。シャワーやお風呂で発生する蒸気によって、照明器具が濡れることが頻繁にあります。防湿性能の高い照明を使用することで、安全性を確保し、カビやサビの発生を防ぐことができます。
キッチン
調理の際に油や水蒸気が発生するキッチンでも、防湿照明が役立ちます。水滴がかかる可能性があるため、特にシンク周りやガスコンロの上などには防湿照明を設置することが推奨されます。
屋外
玄関や駐車場、ベランダなどの屋外では、雨や湿気が直接照明にかかるため、防水性・防湿性の高い照明が必要です。屋外用の防湿照明を使用することで、雨風にさらされても劣化しにくく、長期間にわたって安心して使用できます。
地下室や倉庫
地下室や倉庫など、通気性が悪く湿度が高い場所でも防湿照明が推奨されます。湿気がこもりやすいため、普通の照明を使うと故障や電気系統のトラブルが発生しやすくなります。
防湿照明の選び方
防湿照明を選ぶ際には、設置場所や防水等級、デザイン、光量、寿命などのポイントを考慮する必要があります。以下に、選び方のポイントをまとめました。
防水等級の確認
設置する場所によって適した防水等級を選びましょう。IP44以上は最低限必要ですが、屋外など特に水にさらされやすい環境では、IP65以上の防水等級を選ぶと安心です。
光の明るさと色温度
設置する場所に応じて、光の明るさや色温度も選びましょう。浴室やキッチンでは昼白色や昼光色、玄関やベランダでは暖色系の光が適しています。明るさはルーメン(lm)で表されるため、広い空間には高ルーメンの照明を選びましょう。
デザインと取り付け方法
防湿照明はデザイン性が高いものも増えており、室内外の雰囲気に合わせて選ぶことができます。また、天井に埋め込み型、壁に取り付けるブラケット型など設置方法も多様です。取り付け場所に合わせた形状やデザインを選ぶと、空間に一体感が出ます。
LEDの省エネ性と寿命
LEDタイプの防湿照明は省エネ性に優れ、長寿命なのが魅力です。ランニングコストを抑えたい場合や頻繁に交換したくない場合には、LED防湿照明が最適です。
防湿照明のメンテナンス方法
防湿照明は湿気に強い設計ですが、定期的なメンテナンスを行うことで寿命を延ばし、照明器具が持つ性能を最大限に引き出せます。メンテナンス方法についても確認しておきましょう。
定期的な清掃
照明器具にはホコリや油汚れが付きやすいため、定期的に清掃することが重要です。防湿照明を掃除する際は、電源を切り、柔らかい布で拭き取ります。特にキッチンの防湿照明は油汚れが付きやすいため、専用の洗剤を使って汚れを落とすと良いでしょう。
パッキンの劣化チェック
防湿照明には水の侵入を防ぐためのパッキンが使われています。長期間使用していると、パッキンが劣化して防水性能が落ちることがあるため、定期的にチェックして必要に応じて交換しましょう。
LEDの寿命チェック
LED照明は長寿命ですが、光が暗くなってきたと感じたら寿命が近づいているサインです。暗くなったまま放置せず、新しいものに交換することで、明るさと安全性を保つことができます。
防湿照明の導入で得られるメリット
防湿照明を導入することで、湿気の多い環境での安全性と快適さを確保できます。以下は主なメリットです。
- ・安全性の向上:湿気や水滴が原因で発生するショートや火災のリスクを軽減します。
- ・長寿命でコスト削減:防湿性能とLEDを組み合わせることで、メンテナンス頻度が低く、ランニングコストを抑えられます。
- ・インテリア性の向上:おしゃれなデザインの防湿照明が増えており、空間の雰囲気を損なわずに湿気対策が可能です。
- ・多用途に使える:室内外を問わず、湿気の多い場所にはほぼどこでも設置可能なため、幅広いシーンで活用できます。
まとめ
防湿照明は、湿気や水に対する高い耐性を備え、浴室やキッチン、屋外など、さまざまな場所で使用できる便利な照明器具です。防水等級や設置場所に合わせて適切な種類を選び、定期的なメンテナンスを行うことで長期間にわたって安全で快適な明るさを提供してくれます。防湿照明の基礎知識を活用して、生活空間や仕事場をより快適で安全なものにしてみてください。