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赤外線照明

(株)桜井屋灯具店では、下記事業を展開しています。
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赤外線照明とは?

赤外線照明とは、赤外線(Infrared Radiation)を用いた照明のことで、人間の目には見えない波長の光を放つ光源を指します。通常、赤外線の波長は約700ナノメートルから1ミリメートルの範囲にあります。この光は可視光線ではないため、通常の照明のように「明るさ」として視認されることはありません。しかし、赤外線カメラやセンサーを使用すれば、暗闇でも周囲を鮮明に観察することができます。この特性から、防犯カメラ、医療機器、産業用機器など、幅広い分野で活用されています。

赤外線照明の仕組み

赤外線照明は、主にLED(発光ダイオード)やハロゲンランプを光源として利用します。これらの光源は赤外線を放射するように設計されており、目的に応じて波長や出力が調整されています。

赤外線LED

赤外線LEDはエネルギー効率が高く、寿命が長いことが特徴です。小型で持ち運びがしやすいため、赤外線カメラやリモートコントロールデバイスなどに幅広く使われています。

赤外線ハロゲンランプ

赤外線ハロゲンランプは、通常のハロゲンランプよりも赤外線放射が強く、産業用の加熱装置や医療機器などに適しています。赤外線は、物体を照らしてその反射光を検知することで情報を取得します。この性質を利用し、暗闇や煙の中でも高い視認性を提供するため、非常に実用性が高い技術といえます。

赤外線照明の特徴

目に見えない光を使用

赤外線は可視光線ではないため、夜間でも「目立たずに」照明を行うことが可能です。この特性は、防犯カメラや軍事用途において特に重要です。

長距離照射が可能

高出力の赤外線照明は、数十メートルから数百メートルの範囲をカバーできます。そのため、広範囲を監視する必要がある場面に適しています。

省エネルギー性

特に赤外線LEDは消費電力が低く、長時間の使用でも電力コストを抑えることができます。

温度の影響を受けにくい

赤外線は温度に強い特性があり、寒冷地や高温環境でも安定して機能します。

赤外線照明の活用例

防犯・監視カメラ

赤外線照明は、監視カメラにとって不可欠な技術です。夜間や暗い場所でも鮮明な映像を撮影できるため、オフィスや家庭、公共施設などさまざまな場所で利用されています。例えば、赤外線LEDが搭載されたカメラは、完全な暗闇でも人や物体を認識することが可能です。

医療分野

医療分野では、赤外線を活用した装置が診断や治療に使用されています。赤外線カメラを使えば、皮膚の温度分布を正確に測定でき、早期の異常発見に役立ちます。また、赤外線治療器は、筋肉や関節の痛みを和らげる効果も期待されています。

産業用途

赤外線は、工場や倉庫などの産業現場でも重要な役割を果たしています。例えば、赤外線センサーを使った非接触型の温度測定や、赤外線照明を利用した品質検査が挙げられます。

自動車産業

赤外線照明は、ナイトビジョンシステムにも利用されています。この技術により、夜間のドライブ時に視界を確保することができ、交通事故のリスクを低減します。

軍事・安全保障分野

赤外線照明は、軍事用途でも欠かせない技術です。夜間の偵察や目標の特定に活用され、ステルス性を高めながら高精度な情報収集を可能にします。

赤外線照明の注意点

赤外線照明を使用する際にはいくつかの注意点があります。

過剰な熱の発生

高出力の赤外線照明を長時間使用すると、発熱が発生する場合があります。これを防ぐため、冷却装置や放熱設計が必要です。

適切な波長の選択

使用目的によって最適な波長が異なるため、事前にニーズを明確にすることが重要です。

周囲の環境への配慮

赤外線は人間には見えませんが、動物や特定の機器には影響を与える可能性があります。そのため、使用場所や環境を十分に検討する必要があります。

赤外線照明の未来と可能性

技術の進化に伴い、赤外線照明の活用範囲はさらに広がっています。例えば、スマートホーム分野では赤外線センサーがセキュリティや家電制御に利用され、利便性の向上に貢献しています。また、農業分野では、作物の健康状態をモニタリングする赤外線技術が注目されています。さらに、AI(人工知能)と組み合わせることで、赤外線照明はより高度な解析や自動化が可能になります。例えば、赤外線カメラとAIを連携させたシステムでは、異常検知や動体追跡がリアルタイムで行えます。

まとめ

赤外線照明は、可視光にはない特性を活かし、防犯、医療、産業、軍事など多くの分野で活躍しています。その特徴である「目に見えない光」を利用した技術は、これからの未来社会においても重要な役割を果たすでしょう。用途やニーズに合った赤外線照明を選ぶことで、より効率的で快適な環境を実現できます。あなたの生活やビジネスに、赤外線照明を取り入れてみませんか?