iF Design Award
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OUTLINE
iF Design Awardとは?
iFデザイン賞(iFデザインアワード)は、ドイツのiF International Forum Designが主催する国際的なデザイン賞で、プロダクトデザイン、コミュニケーション、パッケージ、サービス、建築、インテリア、UX/UIなど多岐にわたる分野を対象に毎年優れたデザインを選出します。正式名称は「iF Design Award」ですが、日本では「iFデザイン賞」や「iFデザインアワード」と呼ばれることが多く、受賞ロゴは世界的に高い認知度を持っています。受賞はデザイナーや企業にとって国際的な信用と露出をもたらす重要な評価指標です。
呼称と日本での浸透
呼び方
「iF Design Award」「iFデザイン賞」「iFデザインアワード」は同一の賞を指す複数の呼称です。公式表記は英語の「iF Design Award」ですが、日本語記事や広報では「iFデザイン賞」や「iFデザインアワード」として紹介されることが一般的です。
認知
国内ではメーカー、デザイン事務所、建築事務所、学生の課題作品まで幅広く応募・受賞が行われており、プロダクト発表時のプレスリリースや展示会で「iF受賞」を強調するケースが増えています。
ロゴ活用
受賞者はiFのロゴを使用して製品パッケージやプロモーションに活かせるため、マーケティング上の価値が高いです。
歴史と位置付け
設立の背景と継続性
Fは戦後間もない時期からデザインの重要性を広めるために活動し、デザイン賞は長年にわたり世界中のデザイン潮流を映してきました。
国際的地位
iFデザイン賞は世界的に権威あるデザイン賞の一つとして認識され、多くの国際コンペティションの中で受賞はプロフェッショナルな評価基準の一つになっています。
影響力
受賞作は展示会やオンラインギャラリーで世界中に紹介され、受賞者にはネットワーク形成やビジネスチャンスが生まれます。
審査体制と評価基準
審査体制
国際審査員団: 各分野の専門家、デザイナー、学識経験者、業界関係者で構成される国際審査員団が、提出された作品を評価します。審査は公開または非公開で行われ、複数ラウンドの評価を経て最終選出されます。
主な評価基準
- • 革新性: 新しさ、既存製品やサービスに対する改善点、コンセプトの独創性を重視します。
- • 機能性とユーザビリティ: 実際の使用における使いやすさ、操作性、安全性が評価されます。
- • 美的価値: ビジュアルデザイン、素材使い、形状の完成度が審査対象です。
- • 持続可能性と環境配慮: 素材選定、製造工程、ライフサイクル全体での環境負荷低減への取り組みが重要になっています。
- • 市場適合性と経済性: 製品化の可能性、コスト効率、ターゲット市場との適合性も考慮されます。
- • ブランドとコミュニケーション: コミュニケーションデザインやブランディングにおいては、伝達力やコンセプトの明確さが鍵となります。
カテゴリと応募対象
主なカテゴリ
プロダクトデザイン、パッケージデザイン、コミュニケーションデザイン、サービスデザイン、UX、UI、建築、インテリア、プロフェッショナルコンセプト、学生カテゴリなど。
対象作品
市販中の製品、プロトタイプ、コンセプト段階の提案、デジタルサービスやアプリ、ブランドキャンペーン、空間設計まで幅広く受け付けられます。
学生部門
学生向けの部門があり、若手デザイナーの登竜門としての役割も果たしています。
応募プロセスと実務的な準備
応募の流れ
- 1. エントリー登録を行い、応募カテゴリを選択します。
- 2. 作品説明、写真、図面、プロトタイプやデモ動画などの提出資料を用意します。
- 3. 応募料を支払い、提出期限までにエントリーを完了します。
- 4. 書類審査と実物確認を経て、審査員による最終評価が行われます。
実務上のポイント
ストーリーテリング
審査資料では「何が新しいのか」「誰にとっての価値か」「どのように社会に貢献するか」を明確に伝えることが重要です。
ビジュアル資料の精度
写真やレンダリングは高解像度で見やすく、角度や使用シーンを含めて複数枚用意します。
プロトタイプの品質
実物審査がある場合、仕上げの丁寧さと動作の信頼性が評価に直結します。
持続可能性の証明
環境配慮をアピールする際は、使用材料、リサイクル性、エネルギー効率などを具体的に示します。
審査基準との整合性
応募文書を審査基準に合わせて構成し、読み手が短時間でポイントを把握できるようにします。
受賞がもたらす効果
ブランド価値の向上
国際的な第三者評価として製品や企業の信頼性を高めます。
販路拡大と販促効果
受賞ロゴは販促ツールとして有効で、海外市場へのアピール材料になります。
メディア露出と展示機会
iF主催の展示や各種デザインイベントで紹介される機会が増えます。
採用と人材の確保
デザイン志向の人材からの注目が高まり、採用面でも有利になります。
ネットワーキング
審査員や他受賞者との接点が生まれ、新規プロジェクトやコラボレーションに繋がることがあります。
日本の傾向と具体的な取り組み
評価されやすい領域
日本からの受賞は、家電やインテリア、生活用品、交通機器、UXデザインなどで特に目立ちます。実用性と美意識を両立させた製品が高評価を受ける傾向があります。
サステナビリティと社会課題解決
近年は環境負荷低減や高齢化社会への対応、地域資源の活用をテーマにした応募が増え、そうした取り組みが評価されるケースが多くなっています。
中小企業とデザイン事務所の活用
資金や人手が限られる中小企業はデザイン事務所と協働して応募資料を整備し、受賞につなげる戦略を採ることが一般的です。
教育機関の役割
デザイン教育の現場では学生にiFなどの国際コンペ応募を課題に取り入れ、実務経験と国際的視点を養う動きがあります。
受賞後の活用戦略
マーケティング連携
プレスリリース、製品パッケージ、ウェブサイト、展示ブースでiF受賞を明確に伝えます。
ロゴと受賞バッジの最適利用
視認性を高める配置やサイズを検討し、ブランドイメージを損なわない使い方を心がけます。
社内外コミュニケーション
受賞事実を通じて社内のデザイン文化を強化し、顧客やパートナーへの信頼訴求に活かします。
次の製品開発へのフィードバック
審査で得た評価や指摘を設計プロセスに反映させ、継続的な品質向上につなげます。
応募時に避けるべき落とし穴
評価基準とのミスマッチ
審査基準に合わせた説明が不足していると、優れた製品でも評価されにくくなります。
資料の不備や低品質なビジュアル
写真や説明が不十分だと審査員に正確な価値が伝わりません。
過剰表現や誇張
製品の性能や効果を誇張すると信頼を損なうリスクがあります。
受賞後の活用計画不在
受賞しても活用方法が定まっていなければ、得られる価値を十分に享受できません。
まとめ
iFデザイン賞は単なる栄誉にとどまらず、製品やサービスの市場競争力を高める実務的な価値を持つ国際的なデザイン賞です。応募に際しては審査基準を深く理解し、革新性、機能性、美的価値、持続可能性を具体的に資料で示すことが重要です。受賞後はロゴ活用や広報戦略、次の開発へのフィードバックを通じて、受賞の価値を最大化することが求められます。iFデザイン賞への挑戦は、デザインを軸としたブランド力強化と国際展開の有効な一手になります。