ひとつひとつ、ろくろによる手仕事で作陶したテーブルライト / フロアライトです。
ベースには陶器を用い、深い黒褐色と鈍い金属質の光沢を持つマンガン釉で仕上げています。
回転する土に直接手を添えて形をつくるろくろ成形では、同じ寸法を目指してつくられたものでも、その輪郭や厚みにはわずかな違いが生まれます。
そこへ釉薬を施し、焼成することで、土の質感に色の濃淡や光沢が重なり、陶器ならではの奥行きのある表情へと変化していきます。
精度を求めながらも、完全な均質さを目指すのではなく、人の手による成形と、素材・焼成によって生まれるわずかな揺らぎを意匠として残す。
端正に仕立てた布シェードと、作陶の痕跡を残した陶器のベースを組み合わせ、異なる素材と質感が静かに共存する照明としました。
一つとして完全に同じ形にはならない、作陶という工程そのものを取り入れた照明です。
[陶器 / 釉薬]
日本人と陶芸の関わりは古く、その歴史は縄文時代まで遡ります。
土を成形し、焼き固めることでつくられた器は、調理や保存など日々の暮らしを支える道具として、また祭祀に用いる器物として、人々の生活や祈りと関わりながら発展してきました。
やがて日本各地に窯が生まれると、その地域で採れる土や釉薬、窯や焼成方法の違いから、それぞれに固有の焼き物の文化が形成されていきます。
茶の湯の文化が発達すると、器は実用品としての役割を超え、その形や土肌、釉薬の流れ、焼成によって現れる色や「景色」そのものも鑑賞されるようになります。
整いすぎていない形や土の表情、釉薬の濃淡までを、その器だけが持つ個性として受け入れる。
こうした美意識の中で、陶芸は生活の道具から祈りの器、美術や工芸に至るまで、日本人の暮らしとともに育まれてきました。
PMFに用いたマンガン釉は、黒褐色を基調としながら、鈍い金属質の光沢を併せ持つ釉薬です。
光を強く反射するのではなく、見る角度によって黒、褐色、鈍い金属色が静かに現れ、陶器の輪郭に深みを与えます。
釉薬の厚みや焼成条件によって生じるわずかな濃淡も、マンガン釉が持つ表情のひとつとして残しています。
※製品の特性上、ムラや表情に個体差があります。
ハンドメイドならではの特徴としてご了承ください。
作陶:JIMON JITOU POTTERY
type:テーブルライト / フロアライト
size:Φ290 / H470 / 4.0kg
material:陶器 / 綿 / スチール
lamp:E17