マウスブローによって成形された、宙吹きガラスシェードの照明です。
ガラスの厚みによってわずかに異なる濃淡が生まれ、光を透かすとやわらかな赤みが空間に溶け込みます。
表面には還元炎による金属酸化物の反応が現れ、淡い茜色から橙がかった灰桃色へと繊細に変化します。
職人が炎の呼吸を読み取りながらひとつずつ仕上げることで、穏やかで温度を感じる独自の色合いが生まれます。
※製品の特性上、サイズ・色・質感に個体差がございます。
手仕事による特徴として、あらかじめご了承ください。
[色ガラス/還元仕上げ]
還元炎とは、炎の中の酸素を意図的に抑えることで金属酸化物の反応を変化させる伝統的な技法です。
火が酸素を奪う瞬間、ガラスの表面にはわずかに金属的な光沢が現れ、深みのある色調と独特の艶を帯びます。
古くは陶芸や鋳造の焼成にも通じるこの技法は、火と素材の対話を重ねてきた日本の職人文化と響き合うものです。
ガラスシェード製作:高橋 尚吾
type:ペンダントライト
size:W150 / H230 / 2.5kg
material:スチール / ガラス
lamp:G9
※排熱設計上 LED電球をご使用ください。